福岡県警察サイバー犯罪対策課からのお知らせ(令和6年10月号|令和6年10月号外)
【以下、福岡県警察サイバー犯罪対策課からのお知らせです。】
福岡県警察サイバー犯罪対策課から事業者向けサイバーセキュリティ対策のお知らせです。
福岡県警察からのお願い(令和6年10月号)「令和6年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等」
先日、警察庁は「令和6年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」を公表しました。依然として、ランサムウェアの被害件数が高水準で推移しており、その手口も巧妙化するなど、サイバー空間をめぐる脅威情勢は極めて深刻な情勢が続いています。
● 企業・団体等におけるランサムウェア被害件数(令和6年上半期)
- 規模別報告件数 ~ 被害件数 114件
- 大企業:30件(26%)
- 中小企業:73件(64%)
- 団体等:11件(10%)
- 業種別報告件数 ~ 被害件数 114件
- 製造業:34件(30%)
- 卸売・小売業:24件(21%)
- サービス業:19件(16%)
- 情報通信業:7件(6%)
- 建設業:9件(7%)
- 医療・福祉:7件(6%)
- その他:14件(12%)
◎ 特徴
・ 組織の規模を問わず発生しているが、中小企業の被害が過半数を占めている。
・ 製造業・卸売、小売業の被害が顕著である。
● 企業・団体等におけるランサムウェア被害の実態(令和6年上半期)
- 感染経路 ~ 有効回答 47件
- VPN機器からの侵入:22件(46%)
- リモートデスクトップからの侵入:17件(36%)
- 不審メールやその添付ファイル:1件(4%)
- その他:7件(14%)
- 調査・復旧費用の総額 ~ 有効回答 48件
- 100万円未満:12件(25%)
- 100万円以上500万円未満:10件(20%)
- 500万円以上1,000万円未満:4件(8%)
- 1,000万円以上5,000万円未満:13件(27%)
- 5,000万円以上1億円未満:5件(10%)
- 1億円以上:4件(8%)
◎ 特徴
・ VPN機器・リモートデスクトップからの感染が約8割を占めている。
● 対策
- VPN機器の更新を行い、最新バージョンを保ちましょう。
- バックアップデータはオフラインで保管しましょう。
- 不要な通信は遮断し、アクセス権を適切に設定しましょう。
福岡県警察からのお願い(令和6年10月号外)「ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンスが発出」
米国において開催されたカウンターランサムウェア・イニシアティブ(CRI)会合において、ランサムウェアの脅威への対処に関する国際連携について議論が行われ、その中で「ランサムウェア・インシデント発生時の組織向けガイダンス」が発表されました。
詳細については、
もし、ランサムウェアなどのコンピュータウイルスや不正アクセスの被害等を確認した際には、まずは最寄りの警察署へ通報、相談してください。
この他にも、福岡県警察サイバー犯罪対策課では、最新のサイバー犯罪の手口や対策などをX(エックス)やホームページに掲載していますので、ぜひご覧ください。
出典
これらの情報の詳細については、福岡県警察ウェブサイトをご覧ください。